英語の試験にはどんな種類があるのか
英語学習に取り組む中で、多くの人が一度は目にするのが「TOEIC」「TOEFL」「IELTS」「英検」といった資格試験の名前です。これらはすべて英語力を測る試験ですが、それぞれ目的や評価する能力、活用される場面が異なります。試験ごとの違いを理解しないまま学習を始めてしまうと、せっかく身につけた力が目指すゴールとずれてしまうこともあるため、まずは全体像を把握しておくことが大切です。例えば就活のためにTOEIC対策だけを進めていたのに、途中で留学を志望するようになりTOEFL対策からやり直すことになった、というケースも実際によく聞かれます。
大きく分けると、英語の試験は「ビジネスや就職活動で使われる試験」「海外の大学・大学院進学で使われる試験」「日本国内の教育機関で広く使われる試験」の3つに分類できます。TOEICは主に国内の企業や就職活動の場面で活用されることが多く、TOEFLやIELTSは海外留学や進学の際に大学側から提出を求められることが一般的です。英検は中学・高校・大学入試など、国内の教育機関で広く導入されている試験です。
また、それぞれの試験は測定する技能の範囲も異なります。リーディングとリスニングを中心に測る試験もあれば、スピーキングやライティングまで含めた4技能をすべて測定する試験もあります。自分がどの技能を伸ばしたいのか、どの場面でスコアを使いたいのかによって、受けるべき試験は変わってきます。
試験の内容や出題形式、実施方法、受験料などは見直しが行われることもあるため、学習計画を立てる際には、各試験の公式サイトで最新の情報を必ず確認しながら進めることをおすすめします。特に申込期間や実施回数は変更されることがあるため、余裕を持ったスケジュールで確認しておくと安心です。
TOEICの特徴と活用される場面
TOEICは、日本国内の就職活動やビジネスシーンで最もよく使われている英語試験の一つです。主にリーディングとリスニングの力を測定する試験で、日常生活やビジネスの場面を想定した問題が出題される点が特徴です。
就職活動においては、多くの企業がエントリーシートにTOEICのスコア欄を設けており、一定のスコアを持っていることが評価やアピール材料になるケースがあります。特に商社や金融、メーカーの海外営業職など、グローバルな業務に携わる部署を志望する場合、TOEICのスコアが選考の一つの判断材料として扱われることがあります。志望企業の採用ページや募集要項に、目安となるスコア水準が記載されていることもあるため、早めにチェックしておくとよいでしょう。
また、TOEICはスピーキングとライティングを測定する形式のテストも用意されており、就職先や進学先によって、どちらの形式が求められるかは異なります。自分の目的に応じて、どちらのテストを受けるべきか事前に確認しておくことが大切です。
TOEICの対策としては、公式が提供している問題集を使って出題形式に慣れることが基本になります。就活での証明を目的とする場合はスコアの有効期限が設定されていることもあるため、いつまでにスコアが必要かを逆算して受験日を決めることも重要です。出題形式やスコアの算出方法、テストの実施方法や受験料は変更されることがあるため、学習を始める前には必ず公式サイトで最新の情報を確認するようにしましょう。
TOEFL・IELTSの特徴と留学での活用
TOEFLとIELTSは、主に海外の大学や大学院への留学を目指す人が受験する試験です。どちらもリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能をすべて測定する点が共通しており、TOEICと比べて総合的な英語力が問われる試験だと言えます。
TOEFLは主にアメリカやカナダなど北米圏の大学で採用されることが多い試験です。パソコンを使って受験する形式が中心で、アカデミックな内容の文章やレクチャーを題材にした問題が出題される傾向があります。大学の授業についていくために必要な、学術的な英語力を測ることを目的としている点が特徴です。
一方、IELTSはイギリスやオーストラリア、カナダなど、主にイギリス連邦圏の大学や、ビザ申請の際に採用されることが多い試験です。アカデミック向けとジェネラル向けの2種類のモジュールが用意されており、留学が目的なのか、移住や就労が目的なのかによって、受けるべきモジュールが異なります。申し込みの際にモジュールを間違えてしまうと、希望する用途にスコアが使えないこともあるため注意が必要です。
留学を検討している場合は、志望する大学や国がどちらの試験を求めているかを早めに確認し、それに応じた対策を進めることが重要です。求められるスコアの水準や試験形式、有効期限、受験料は大学ごと、時期によって異なるため、必ず志望校の公式サイトや募集要項、各試験の公式情報で最新の内容を確認するようにしましょう。留学エージェントや大学の国際交流課に相談することも、正確な情報を得る手段の一つです。
英検・その他の英語試験の特徴
英検(実用英語技能検定)は、日本国内で古くから実施されている英語試験で、中学生や高校生を中心に幅広い世代が受験しています。級ごとに難易度が設定されており、自分の現在のレベルに合わせて段階的に挑戦できる点が特徴です。大学入試において、英検の取得級や成績が活用される場合もあり、高校生のうちから英検に取り組む人も多く見られます。大学生になってからも、資格として履歴書に記載するために準1級や1級の取得を目指す人も見られます。
英検は、リーディング・リスニングに加えて、級によってはライティングやスピーキング(面接形式)も含まれており、4技能をバランスよく測定する試験として設計されています。就職活動においてもTOEICほどではないものの、英語力の証明として履歴書に記載されることがあります。
また、TOEICやTOEFL、IELTS、英検以外にも、ケンブリッジ英検のように国際的に評価される試験や、業界・職種に特化した英語試験など、さまざまな試験が存在します。海外の大学や企業によっては、独自の英語力証明を求められる場合もあるため、進学先や就職先の要件を個別に確認することが大切です。
このように、英語の試験にはそれぞれ異なる特徴や活用シーンがあるため、自分の目的に合った試験を選ぶことが、効率的な学習につながります。試験内容や受験方法、級の構成などは見直されることがあるため、対策を始める前に必ず各試験の公式サイトで最新情報を確認しましょう。
自分に合った試験の選び方
数ある英語の試験の中から自分に合ったものを選ぶためには、まず「何のために英語力を証明したいのか」という目的を明確にすることが出発点になります。就職活動でのアピールが目的であればTOEIC、海外の大学・大学院への進学が目的であればTOEFLやIELTS、国内での英語力の証明や大学入試での活用が目的であれば英検、というように、目的によって適した試験は変わってきます。就活と留学の両方を見据えている場合は、TOEICとTOEFLまたはIELTSの両方を計画的に受験する学生も少なくありません。
次に考えたいのが、自分が伸ばしたい技能とのバランスです。リーディングとリスニングを中心に効率よくスコアを取りたいのか、スピーキングやライティングも含めた総合的な英語力を証明したいのかによって、選ぶべき試験は異なります。志望する進路によっては、複数の試験を組み合わせて受験する必要が出てくることもあります。
また、受験の頻度や実施都市、申し込み方法、受験料なども試験によって異なるため、自分のスケジュールに合わせて無理なく受験できる試験を選ぶことも実務的なポイントです。学業やアルバイトと両立しながら対策を進める大学生にとっては、受験の機会が多く用意されている試験の方が計画を立てやすい場合もあります。
最後に、試験の出題形式や評価基準、受験料や実施方法、有効期限は変更されることがあるため、学習計画を立てる前には必ず各試験の公式サイトで最新の情報を確認する習慣を持つことをおすすめします。正確な情報をもとに、自分の目的に合った試験を選び、効率的な学習を進めていきましょう。
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