プロジェクト概要
八戸市・八食センターとFLASPOが共同で実施した本プロジェクトでは、若者の視点を地域に取り入れながら、未来の担い手となり得る人材と出会うことを目指し、オンラインコンテストから現地1週間の“右腕”インターンまで一連の取り組みを行いました。
全国約7,000名の東北出身学生へアプローチした結果、インターンに参加した9名のうち半数以上が青森県出身者 と、地域にゆかりのある若者が参加。
体験後のアンケートでは、参加者の 約半数が「青森県内企業で働くことを検討したい」 と回答し、若者が関係人口として地域との距離を縮める大きな成果が生まれました。
プロジェクト背景
八食センターは年間250万人が訪れる県内屈指の人気施設でありながら、45周年を迎え、今後のリニューアルや次の展開を考える上で、以下のような課題を抱えていました。
- 若者来訪のきっかけづくりが不足しており、新しい若者向け施策を提供したい
- 事業者の高齢化が進み、新たな事業の担い手となる若手人材採用をしたい
- 多忙な現場では、“外の若者の視点”が得にくく、八食センター内の事業者に新たな視点を提供したい
八戸市としても、若者との新しい接点づくり、地域産業の魅力発信、関係人口形成は重要テーマでした。
そこで本プロジェクトは、経済産業省「地域の人事部」制度に採択され、都市圏の若者の視点を取り入れながら、地域の変革を後押しする取り組み としてスタート。
また、学生マンションを運営する 「UniLife(株式会社ジェイ・エス・ビー)」様により、東北出身者や地域で挑戦したい学生へ効果的にリーチし、若者の自発的参加を促しました。

プロジェクト内容
STEP1|オンラインアイデアコンテスト
「若者がもっと八食センターを訪れたくなるアイデア」をテーマにFLASPOでアイデアコンテストを開催。全国7000名以上の東北出身学生に直接アプローチを実施。結果約30名が参加し、若者視点の企画が集まりました。
その後、厳正な審査の結果、青森県出身者5名を含む9名を選抜し、1週間の現地”右腕”インターンへ進んでいただきました。

STEP2|現地“右腕”インターン(1週間)
学生は、コンテストで提出したアイデアに合わせ八食センター内の事業者の社長/事業責任者の右腕として配属。
1週間現場に入り、接客・売場導線・商品理解・情報発信などを体験。若者だからこそ気づく視点で課題を整理し、事業者と改善案を検討。最終日に成果発表を行い、次のアクションにつながるヒントが共有されました。
STEP3|レポート提出
インターン後、学生は、若者目線で各事業者の改善ポイントをレポートとして提出。売場改善、体験企画、SNS施策など、事業者にとって実用的な提案が並びました。
成果
若者側では、選抜された9名のうち 半数以上が青森県出身者 と地域にゆかりがある若者が参加。
アンケートでは約半数が「(今回のインターンをきっかけに)青森県内の企業も就職先として検討したい」「将来八食センターでも働いてみたい」 と回答。
さらに 全員が「また八食センターを訪れたい」 と感じるまでに愛着が深まり、関係人口としての意識が強く育まれました。
事業者側では、若者だからこそ見える視点から多くの改善案が寄せられ、売場づくり・体験価値・情報発信に関する新たなヒントが得られました。また学生との直接対話により、若手人材の採用や育成に対して、より具体的なイメージを持つきっかけにもなりました。
地域としても、若者と地域のあいだに “実感を伴ったつながり” が生まれ、自治体・地域事業者・地域にゆかりある若者 をつなぐ新たな関係人口創出事例となりました。


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