だ・である調とは?使い方・メリット・ですます調との違いを解説 | FLASPO MAGAZINE

だ・である調とは?使い方・メリット・ですます調との違いを解説

だ・である調とは?使い方・メリット・ですます調との違いを解説

だ・である調とは?使い方・メリット・ですます調との違いを解説

「だ・である調」とは、文末を「〜だ」「〜である」「〜した」「〜ない」などで統一する文体のことです。「常体(じょうたい)」とも呼ばれ、ですます調(敬体)に対する文体です。日本語の文章はこの二つの文体の使い分けによって、読者への印象や文章の権威性が大きく変わります。

だ・である調は「客観性・専門性・力強さ」を持つ文体です。文部科学省が示す大学教育における文章作成ガイドラインでも、学術論文・卒業論文・研究報告書では「だ・である調」が標準とされており、感情よりも論理を前面に出す文章に向いています。新聞の報道記事・白書・法律文書・契約書なども、だ・である調を基本にした文体です。

一方、だ・である調は「硬い印象を与えやすい」「読者との距離感が出る」という特徴もあります。不特定多数の読者に親しみやすく語りかけるWebライティングやブログよりも、専門的な内容を客観的に提示する文章に向いています。

大学生にとっては、レポート・卒業論文・学会発表の原稿など、学術的な文章を書く場面でだ・である調が必須です。また、就活のESはですます調・だ・である調どちらでも可ですが、統一が絶対条件です。文体の特徴を理解した上で、場面に応じて使い分けるスキルを習得しましょう。だ・である調の特徴を理解することは、文体の使い分けを正確に行うための前提です。学術論文やビジネスレポートでは、この文体が読者への専門性と信頼性を示します。ですます調と明確に区別して使うことで、文章の目的に応じた印象コントロールが可能になります。

だ・である調のメリットとデメリット|どんな場面に適しているか

だ・である調を使うことで生まれる特徴と、向いている場面・向いていない場面を解説します。

【メリット1:客観性・権威性が高まる】「このデータは重要である」「この方法が最も効果的だ」のような断定表現は、ですます調より力強い印象を与えます。学術論文・報告書・白書では、主観的な感情を抑えた客観的な断定が求められるため、だ・である調が適切です。

【メリット2:文章のテンポが速くなる】語尾が短いため、ですます調より文章のリズムが速くなります。歯切れの良い論述・報告が書け、テンポよく論点を展開できます。

【メリット3:論文・レポートの標準文体】大学のレポート・卒業論文・学術論文はだ・である調が標準です。指定がなければ迷わずだ・である調を選択しましょう。

【デメリット1:読者への距離感が出る】ですます調と比べて「冷たい」「取っつきにくい」という印象を与えることがあります。読者との親しみやすい関係を作りたいWebライティングやブログには向きません。

【デメリット2:使い慣れないと偉そうに聞こえる】断定的な表現が多いため、使い方を誤ると上から目線に聞こえることがあります。「〜すべきだ」「〜に決まっている」などの強い断定は、根拠なく多用しないよう注意が必要です。

【向いている場面】学術論文・大学レポート・白書・ビジネスレポート・コラム・エッセイ(一部)。だ・である調のメリットとデメリットを知ることで、どの場面でどちらの文体を選ぶべきかが明確になります。文体は文章の内容と同様に重要な要素です。

だ・である調で説得力を高めるライティングのコツ

だ・である調を使いこなすための実践的なコツを解説します。

【コツ1:根拠を必ず添える】だ・である調の断定表現(「〜だ」「〜である」)は説得力が強い分、根拠のない断言は読者の反発を招きます。「〜であることが〇〇のデータから分かる」「〜という研究が示している通り」のように、根拠・出典を伴った断定が論文やレポートの基本です。

【コツ2:語尾のバリエーションを持つ】「〜だ」「〜である」だけでなく「〜といえる」「〜と考えられる」「〜が示されている」「〜が明らかになった」など、語尾のバリエーションを使い分けることで、論述が単調にならず読みやすくなります。

【コツ3:過度な断定を避ける】学術文章では「確実に〜である」「絶対に〜だ」などの過度な断定は避けます。「〜の可能性がある」「〜と推察される」「〜が示唆されている」のように、エビデンスの強さに応じた表現を使うことが学術的誠実さの表れです。

【コツ4:ですます調との混在を防ぐ】だ・である調で書き始めたら、最後まで統一します。特に引用・箇条書き・見出しの後に戻る段落でうっかり「〜です」と書いてしまうミスが起きやすいです。書き上げた後に語尾だけを通して確認する推敲が有効です。

地域課題を論じる際にも、だ・である調で客観的に述べることが論述の説得力を高めます。地方と若者をつなぐ課題への取り組みはをご覧ください。だ・である調でコツを実践する際、最初は型通りに書くことを優先しましょう。慣れてきたら語尾のバリエーションを広げ、論述に深みを加えていきます。

だ・である調が求められる場面と文章の実例

だ・である調が実際に使われる代表的な場面と実例を紹介します。

【場面1:大学のレポート・卒業論文】「本研究では、地方における若者の移住意向について分析した。調査の結果、情報発信の充実が移住意向に正の影響を与えることが示された。」のように、事実の報告・分析結果の提示はだ・である調が標準です。

【場面2:ビジネスレポート・調査報告書】「第3四半期の売上は前年比5%増であった。主な要因は新規顧客の獲得にある。今後は既存顧客へのフォローを強化する必要がある。」のように、ビジネスの定量報告・課題分析にも適しています。

【場面3:新聞・雑誌のコラム・論説】ジャーナリスティックな文章や論説はだ・である調が多く、客観的な視点から事実と意見を述べる際に使われます。

【場面4:エッセイ・評論文】個人の見解・批評・文学評論などでもだ・である調が使われます。「この小説の本質は孤独の描写にある。作者は一貫して社会から疎外された個人の内面を掘り下げている。」のような評論口調が典型的です。

【混合使用の注意】メルマガ・ブログで「です・ます調の記事の中に、コラム的な挿入でだ・である調を混ぜる」スタイルを試みる書き手もいますが、意図が明確でないと読者が混乱します。意図的な混用でない限り、どちらかに統一することを原則としましょう。実例を参考にすることで、だ・である調の「正しい使われ方」が体感的に理解できます。まずは身近なレポートや論文の冒頭でこの文体を練習してみましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 大学のレポートは必ずだ・である調にしなければなりませんか?

A. 原則はだ・である調ですが、担当教員の指定がある場合はそれに従いましょう。指定がなければだ・である調が無難です。ただし一番重要なのは「一つのレポート内で文体を統一すること」です。ですます調とだ・である調を混在させることは、レポートの評価を大きく下げます。

Q. だ・である調で書くと偉そうな印象になる気がします。どうすれば良いですか?

A. 断定の強さをエビデンスの強さに合わせることが重要です。確実な事実には「〜である」、推論には「〜と考えられる」「〜の可能性がある」のように、表現の強さを調整します。また、読者への敬意を表す表現(「〜ことに注意が必要である」「読者各位にとって有益であろう」)を適宜入れることで、上から目線の印象を和らげられます。

Q. ブログやSNSにだ・である調は向きませんか?

A. 向かない場合が多いですが、コラム・評論・専門的なnoteなど、「硬め・専門的・個性的」を目指す場合には使えます。ただし不特定多数の読者に親しみやすく語りかけるWebライティングには、ですます調の方が適しています。だ・である調のブログは個性的で差別化できますが、読者層が限定されるリスクもあります。だ・である調は使い慣れるほど説得力が増す文体です。まずは大学のレポートや日記でこの文体に慣れ親しむことから始めましょう。文体の習得は文章全体の質向上につながります。

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